若者の間で流行している携帯電話専用サイト「モバゲータウン(通称・モバゲー)」を通じて知り合い、少女が男から性的被害に遭ったり、共謀して犯罪に手を染めるケースが宮城県内で相次いでいる。ユーザー同士が実際に会うことは禁じられているものの、サイト内での交流で擬似的な親密感が生まれやすいことが背景にある。会員数700万人という人気の裏で、出会い目的での利用者排除が運営会社の課題になっている。
仙台市内では9月20日、いずれもモバゲーを通じて知り合った少女、女性への性犯罪容疑で男2人が逮捕された。
泉区の会社員の男(41)は今年6月、中学3年の女子生徒(15)と性的行為をしたとして、宮城県青少年健全育成条例違反の疑いが持たれている。女子生徒とはモバゲーで知り合い、女子生徒はサイト内でのやりとりから、男に信頼感も寄せていたという。
若林区の無職の男(31)は5月、女子大学生(19)の顔を殴って乱暴したなどとして、強姦(ごうかん)致傷などの容疑で逮捕された。
青葉区のCD販売店でDVDとCD計6枚を万引したとして、9月26日、仙台中央署に現行犯逮捕された本籍八戸市の無職男(21)、青葉区の高校2年女子(16)の2人も2月にモバゲーで知り合ったとされる。
男たちは「初めから出会い目的でサイトを利用した」「若い子に興味があった」などと動機を供述しているという。
モバゲーは、携帯サイト制作などを手掛ける東京都の会社が昨年2月に始めたサービス。9月の会員数は約700万人で、年代別の内訳(8月末現在)は10代47%、20代37%、30代以上16%となっている。
無料ゲームを楽しめ、趣味の同じ人が集まるサークル機能などがあり、仮想空間の交流の場になっている。パケット料金定額制も影響し、10代を中心に口コミで広がり、流行したとされる。 同社は会員同士の直接のメールアドレス交換やサイト外で出会うことを禁じ、正しい利用を啓発する内容を表示している。24時間体制でパトロールして書き込みなどを点検。悪質な違反は利用制限する例もある。
同社は「(一連の事件に)サイトが関係しているかは確認できない」とした上で、「大多数はルールを守っている。ユーザーと協力し、パトロールや啓発活動を通じて健全なコミュニティーを確立したい」としている。
[モバゲータウン] ゲームサイトとインターネット上で交流できるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を組み合わせた携帯電話向けサイト。入会すると、髪形や服を変え、自分の分身となる「アバター」として表現される。多彩なゲームや他のユーザーとコミュニケーションができる。